災異説におけるコロナ論 第十七話

 思ってなかった質問に川中島は一瞬、意識がフリーズした。
 解決策だと?
 コロナの五行的解析だけ考えていた川中島にとって、思っても見なかった質問である。
 春日はこうした川中島の心中を見透かすように、問いてくる。

「問題の批評だけだったら、誰だって出来る話ではないか?解決案も出してみい」
 
 これには困った。今回、想定していない質問には、とっさには答えられない。
 しかし、春日は助け舟を出してきた。

「五行にも陰陽はある。相剋が陰とすれば陽は何か?」

 そう言われて、川中島は反射的に返答した。

「水行です・・・。金から水を緩和して木に至る相生のルートを利用します」

 五行の5つの要素が、それぞれに関係を持てば、全体で10の関係性が生じる。
 例えば、木で言えば、木-火、木-土、木-金、木-水となる。
 図にすれば、五芒星の内側と、五角形の外側の図が描ける。

 専門的には外側の五角形を相生と言い、順調な五行の関係である。
 それに対して、内側の五角形を相剋と言い、エラーが起きた五行の関係となる。

 上記を踏まえて、金と木の関係を見てみると、内部の五芒星の相剋の線となる。
 これは金が木を尅している形であり、川中島が言ったように、金属で木材を切り倒している状態である。

 それは人間にとって木材の供給であるので、別に、悪いということは無いが、正規のルートではないと見るのである。義が仁を損なうと、無慈悲、残虐の象意となる。
 それに対して、正規のルートは外側の五角形のルートであり、金から木の尅の間に水行が入る形となる。
 金から水、水から木に至るルートが、正常と考える。

 逆に言えば、エラールートになっていれば、正常ルートに戻せば良いのである。
 金から木に相剋していれば、間に水を入れて、金→水→木の相生ルートにする。
 五行論的な解決というのはそういう思考方式である。

中共の残虐な統治は、金の大義の軍事力を持って、木の仁慈を圧迫しています。木の仁政を喚起させることも重要ですが、仲保者の相生である水行を以て、金の暴走を制御し、エネルギーを木に流します」

「然り」

 

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 災異説におけるコロナ論 まとめ

 

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